新製品 LoRaWAN屋内ゲートウェイ Dragino LPS8v2-JP 事始め
半導体不足騒動も、一部の地域・分野では多少の落ち着きを取り戻しつつあるのか、やっと、またひとつ新製品をご紹介させていただけるようになりました。
Dragino Technology Co., LTD.社製の LoRaWAN 対応汎用屋内ゲートウェイ LPS8-JP の系譜である LPS8v2-JP を発売開始しました。
このゲートウェイは、OpenWRT ベースではなく、Debian 系の OS がベースとなって構築されています。Debian コミュニティの肩に乗ることで、手軽に自前でゲートウェイ管理ができるようになるのではないかと思い、実験してみましたのでご紹介したいと思います。
1. LPS8v2-JP の特長
LoRaWAN 対応屋内ゲートウェイ LPS8v2-JP の特長です。
2. OSS 版 LoRaWAN ネットワークサーバ The Things Stack を搭載
3. アプリケーションサーバとして Node-Red を初期搭載
これにより、
することが可能です。要するに、下図のようなことです。
LAN 内の端末からブラウザでアクセスすることで、それぞれの Web コンソールを閲覧・操作できます。
LoRaWAN ゲートウェイの Web コンソール
LAN の IP アドレスで動いていることがわかると思います。
LoRaWAN サーバ The Things Stack の Web コンソール
The Things Stack が、ゲートウェイと同じ IP アドレス(の筐体)で動いていることがわかると思います。ポートが 8080 ですね。
アプリサーバ Node-Red の Web コンソール
こちらも同じです。同一の筐体で動いていることがわかります。ポートが 1880 ですね。
2. LoRaWAN ゲートウェイの遠隔監視・管理
Debian系 OS なので、Linux サーバを遠隔監視・管理する場合と同じことができるのではないかと考え、実際にやってみました。
当社では、BCP も考慮し、関東ではないエリアに自前サーバを設置し運用しております。Walbrix 社にご支援をいただきながら、Walbrix OSを搭載したサーバを遠隔監視しています。そこで利用している仕組みを流用して、実験しました。
LPS8v2-JP に、Wireguardをインストールし、VPN 管理下のネットワークに参加させます。さらに、zabbix-agentをインストールし、Zabbixで状態監視を行います。
結論としては、当たり前ですが、期待通り動きます。ただ、LPS8v2-JP のストレージが 4GB ということもあり、非常にキツキツです。不要なものを削除する、あるいは USB インタフェースに外部ストレージを挿して拡張するのが良いと思います。
遠隔からの SSH 接続
SSH コンソールをご覧いただくと、VPN 経由と LAN 経由でログインできていることがわかります。
Zabbix による監視
Zabbix の監視画面で、LPS8v2-JP の各種リソースの状態を見ることができます。
Mackerelによる監視
サーバ監視サービスとして、Mackerelをご存知の方も多いと思います。Mackerel でも監視できるのか試してみました。ドキュメントに従い、同じく agent をインストールすると、Zabbix 同様に LPS8v2-JP の各種リソースを Web 画面で見ることができます。
おまけ(宣伝)
当社 EC ショップにてLPS8v2-JP をご購入いただけます。よろしくお願いいたします。
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