「昔はこんなに暑くなかった」のは、いつまでだったのか
いやー…暑い…
日中は外に出るのは厳しい、というよりはっきり危険と判断した方が良さそうな日が続いていると感じます。もはや日中は当然として、夜も相当暑いですね。夜間の熱中症も危険らしいので、注意しないといけません。
ここまで暑いと、「昔はこんなに暑くなかった」といいたくもなりますが、さて以下のグラフは気象庁・前橋気象台のデータをもとに作成したものです。1時間単位のデータが公開されている1961年以降で、6月から9月までの各日15時の気温データをプロットしています。緑は1961-1970年、黄色はここ10年の日ごとの平均です。
こうやって見ると、「暑さ寒さも彼岸まで」というのは確からしいなと思えるのですが、それはともかく50年前と比較して、2~3度くらい上昇している感じでしょうか。ただ、ばらつきが結構あるようで、この粒度での平均だと昔の方が暑いように見える日も存在します。これが21時のデータだと、次のようになります。
昼と夜だと、夜の方が分散が小さいことは見てとれますが、いずれにしても気温上昇傾向はあるようです。
別の観点として、「15時時点の気温が35度を超えた日数」 を確認すると、1990年あたりを境に増えているように見えます。
1ヶ月のうち、1〜2日だけ35度を超える事象が発生する年は以前にもあったようです。ただ、10日以上で35度を超えるという事象は最近になってからのようです。
「21時時点の気温が30度を超えた日数」 だと、以下のようになります。夜の30度って、相当暑いように思いますが…
体感の暑さの閾値をどこに置くかは合意形成が難しそうですが、上の指標を採用するなら、前橋では1990年あたりから、既に相当暑かったらしいです。逆にそれ以前は、現在のような極端に暑い日はそこまで多くなかったようです。
もちろん、これは気象台の数値なので、実際の生活環境次第で暑さは変わってくるでしょう。特にコンクリートジャングルと、そうでない田舎では暑さに差があると思います。個人的な体感では、ここ数年(2015年あたりから?)、特に日差しが焼けつくようになってきたと思うのですが…
ちなみに、7月の各日の15時気温は以下で、強調しているのは今年のデータです。ここ1週間は当たり前のように35度を超えてましたね…暑いわけだ…