ギリシャ滞在記
こちらの記事で紹介した通り、今回はアテネで開催された国際会議IGARSS2024に参加して来ました。本記事では学会の裏で経験した、現地での生活や観光をまとめます。
アテネとは?
ご周知の通り、アテネはギリシャの首都で、芸術や学問・哲学の聖地として有名です。特に、パルテノン神殿がある世界遺産のアクロポリスは大人気の観光地で、一年中世界中から観光客が訪れるそうです。さっそく筆者も行ってみました。
アクロポリス
アクロポリスとは「高い丘の上の都市」という意味で、その名の通り丘の上に建てられた建造物です。オリンポスの神々を祀った聖域であると同時に、敵からの侵入を防ぐ要塞としての役割を果たしていました。アテネ市内のどこからでも見上げることができます。
パルテノン神殿
最も有名なパルテノン神殿は、守護女神アテナに捧げた戦勝記念堂で、紀元前432年に作られたそうです。間近で見ると壮大で、大昔にこんな人工物を作った技術に感動しました。現在は一部工事中でした。
エレクティオン神殿
こちらは今回の学会のロゴにもなったエレクティオン神殿です。6体の女神像が屋根を支える構造になっています。
モナスティラキ広場
アクロポリスへの最寄りでもあるモナスティラキ広場は、常に賑やかな街の中心部で、周辺に様々な建築物やタベルナ(ギリシャの家庭料理を出すレストラン)、お土産屋がありました。
食事
ギリシャ料理は地中海料理の一種で、オリーブや魚介、野菜、ヨーグルト、チーズなどを使った料理が多いです。ここでは実際に食べた伝統的な料理を紹介します。
イェミスタ
トマトやピーマンなどの中身をくり抜き、オリーブオイルで炒め、米とトマトソースをかき混ぜたものを戻してオーブンで焼いたものです。ややハーブの香りが強めでしたが、米が食べれたのは望外でとても美味しかったです。
ムサカ
ナスとジャガイモ、ミートソースとチーズを重ね焼きしたラザニアのようなもので、とても有名な料理だそうです。
スブラキ
日本の焼き鳥のようなもので、豚・牛・鶏などの肉と野菜や米を組み合わせたものです。ケバブのようにパンに巻くものもあります。
ヨーグルト
ギリシャと言えば日本ではヨーグルトが有名ですね。デザートとしてももちろんですが、料理にもよく使われている印象でした。濃厚で非常に美味しかったです。
ギリシャの街並み
ギリシャに着いて思ったのはやはり日差しの強さでした。筆者が滞在していた時は最高気温が36℃くらいで日本とそれほど変わりませんでしたが、サングラスと日焼け止めがなければ外を歩けない状況でした。ただし、湿度が低いので日本のような蒸し暑さはありませんでした。
落書き問題
アテネの街の至る所に落書きがしてあることに驚きました。さすがに歴史的建造物にはありませんでしたが、建物は民家も店もぎっしりで電車までされていました。詳しい事情は分かりませんが、一部の国民の不満の表れかもしれません。
至るところに猫
特に観光地付近にはたくさんの猫がいました。アゼルバイジャン同様、トルコの影響を受けている国は猫に優しい印象があります。
終わりに
今回も、研究だけでなく様々な経験や文化を学ぶことができて嬉しく思います。日本人にとってはそれほど行く機会が無い国かもしれませんが、ギリシャの人々は温かく、美しい海と荘厳な建築物は必見の価値があると思います。ぜひ興味を持った方は検討してみてはいかがでしょうか。