屋内広域エリア位置測位ソリューションの補足
先日,屋内広域エリア位置測位ソリューションをリリースしました.
例えば工場や病院で,「本来この場所にあるべき装置や器具がない!」 という類のトラブルが問題になることがあります.結構様々な状況で聞く話なのですが,共用物を使った後で元の場所に戻さないという作業者の習慣が原因であることが少なくないようで,意外とフィットする解が見つかりにくいように思います.
コストをかければ打てる対策は色々ありそうですが,今回はLoRaWANを利用しランニングコストを抑えた屋内位置測位を実現することで,こういった問題の解決を目指すソリューションを発表しました.この記事では,Webアプリ側について少しリリースを補足します.なお,以下の画面イメージは開発中の部分を含むため,提供版では異なる可能性があります.
まず,画面に屋内地図(静止画)を配置し,その上の適当な場所にビーコンのアイコンを配置します.いずれもドラッグ&ドロップです.
各ビーコンには一意的なUUIDを設定します.
LoRaWANトラッカーがビーコンを検知すると,画面上で対応するビーコン上にピンが表示されます.対応づけは上述のUUIDで行い,トラッキングデータ中に適切な形でUUIDを含むことを前提とします.トラッキングデータそのものはTTSのようなネットワークサーバから送信される想定です.
LoRaWANトラッカーは,各種センサデータを併せて送信してくるかもしれません.そのようなデータはピンをマウスオーバーした際に表示されます.
ごく簡単には以上のようなサービスです.その他には
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特定のトラッカーの過去の移動履歴を見る
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トラッカー,ビーコンの検出状況に応じてアラートを出す
といった辺りも機能として考えられると思います.基本的にはバックエンド側のAPIを叩けば実現できるような構成にしているので,ニーズを鑑みての検討と考えています.
以上です.