新発売 LoRaWAN® 対応 開閉検知と振動検知が可能なセンサーノード
この度、当社企画による LoRaWAN デバイスを初めて発売することとなりました。
" いまさらLoRaWAN デバイスのリリースで喜ぶなよ " と言われそうですが、企画段階からどんな部分を重視して開発したのか、簡単に紹介させていただきます。
こだわりポイント
まず、先日のプレスリリースをご覧ください。
記事中にも記載していますが、3 つの特徴として、
2. 上位アプリケーション側でのデータハンドリングのシンプルな実現を考慮し、検知した内容ごとに異なるペイロードをアップリンク
3. 新世代のオープンソース LoRaWAN(R)ネットワークサーバ The Things Stack と連携動作
があります。中でも、1 つ目と2 つ目が本製品のこだわりポイントです。
なぜ、2 種類のセンサーを付けたのか?
当社の実験、お客様のプロジェクトなどを通して気がついたことがあります。それは、
ということでした。
例えば開閉センサーでドアの開け閉めを検知する場合、物理的に微妙な位置でドアが固定されてしまうと、期待したように検知できない場合があります。別種類のセンサーを併せて利用することで、発生した事象をより確実に検知できるようになります。
なぜ、アップリンクペイロードが検知内容で異なるのか?
2 つ目の特徴は、上位のアプリケーションではどのようなものを作りたいか、あるいはどのように実装したいか想像して、機能に搭載しました。
アップリンクペイロードのフォーマットは、次の 3 種類です。
- F1:定期データ送信(一定間隔)
- F2:開閉検知
- F3:振動検知
定期通信でもイベント発生時でも、同じフォーマットで送信するセンサーノードの方が(たぶん)一般的と思います。今回、わざわざペイロードの種類をわけたのは、
2. (電池駆動なので)無駄に通信させない、無駄に通信量を増やさない
という理由からです。F1の定期通信ではより多くの情報を送り、F2とF3では、検知した事象と内容を必要最低限のデータとして送ることで、これらを実現しています。
もちろん、現在のフォーマットがベストではないと思います。 ペイロードフォーマット自体は、ファームウェアで実現していますので、皆様からのご意見をお聞きしながら、より良いものにしていけたら良いなぁと考えています。ドシドシご意見をください。
まとめると、、、
プレスリリースにあるとおり、本デバイスの目的は「構造物の変状検知を確実に捉えること」でした。かつ、「手頃な価格で提供したい」ということも目標にしていました。 そのため、より簡単な構成・仕組みで実現できるようなデバイスを開発する必要があり、今回の製品仕様となりました。
結果論ですが、2種類のセンサー(開閉検知と振動検知)が同居した(意外にも)世にも珍しい LoRaWAN デバイスができあがりました。
「もしかしたら、こんな用途につかえるかもしれない」などあれば、お気軽にご相談ください。当社も想定しない用途などが見つかると非常にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。
補足(製品詳細情報)
製品マニュアルは、こちらのサイトでご覧いただけます。
また、製品カタログは、ここからダウンロードできます。