最速の月次決算に向けて
以前、「小さな IT 系会社の SaaS 活用」というブログで、DXという観点での当社のSaaS活用についてご紹介したことがあります。
かれこれ3年も経ち、会社の状況が少し変わってきていることもあり、最近、経理・会計周りのDXに取り組むことになりました。今回は、その概要を共有したいと思います。
1. 背景
本当におかげさまで、少しずつ会社が成長しています。 そのため、極力"トータルの人間の工数"を減らし、自動化し、素早い月次決算(年度決算も)を行う仕組みづくりをしたくなってきました。 少し要素を分解すると、以下が主なモチベーションになります。
- 商いの数が増えてきた
- 経費精算などの数が増えて、その分のチェック工数も増えてきた
- 必要最低限の管理だとしても、そのための手間を増やしたくない
- 月次決算による会社の状況をよりリアルタイムに正確に捉えたい
2. 現状分析
お金周りの話なので、会計業務を中心とし、経費精算、給与、請求/発注、銀行口座という観点で、整理してみます。
創業以来、いろんな事情で、(細かいことも含めて)さまざまな業務が独立して行われてきました。基本はデジタルファーストとすることでしたが、それぞれの業務が分離されています。 全てソフトウェアで動いておりますが、それぞれに(ほぼ)インタフェースがなく、あったとしてもファイルインタフェースであり、業務全体が効率的に実行できる環境ではありませんでした。
会計システムに正確な情報が集約されるまでに、時間、手間が増えるようになってきました。
3. 今回実現した仕組み
そこで、人手を介在させないデータ連携・集約を目的に、いくつかのソリューションを調べ、コスト面や機能面を含めて、マネーフォワードクラウドを採用することに決めました。
合わせて、メンバーの経費利用の負担や福利厚生を念頭に、今風なクレジットカードサービスのUP-SIDERの導入も決めました。
この仕組みにより、以下を実現できました。
事案発生時だけのデータ入力
–> 会計システムでのデータ入力は小口現金のみ
–> 会計システムでは、自動仕訳の適正化のみ実施
–> 会計システムにおける不正データ混入の撲滅
–> 業務負荷の大幅の軽減
結果的には、
することができています。しかも、専任担当者はゼロです。
我ながら、なかなかよい仕組みが出来つつあり、今後、この仕組みの導入支援ビジネスをやるのもありなのでは?と思ったりしております。
改めて、いろんなものがAPI で連携することの気持ちよさを実感しておりおます。
何か、ご興味あれば、お気軽にお問い合わせください。