Tips: Gateway ID と Gateway EUIの混乱
当社はEC ショップで LoRaWAN 関連製品を販売している関係もあり、ご購入いただいたお客様からお問合せをいただくことがあります。
今回は、お問い合わせの要因にもなっているあるある小ネタです。
1. Gateway ID と Gateway EUI
TTS Community Edtion(TTS CE)にアカウントを作成し、ログインし、ゲートウェイを追加する時のことです。
この登録画面の 2 つ目(Gateway ID)と 3 つ目(Gateway EUI)の項目が、混乱を招いているケースがあります。
2. Gateway ID
2 つ目の Gateway ID は、このゲートウェイを TTS CE 上で一意に特定するためのものです。 TTS CE 上で使われてない名前であれば、なんでも大丈夫です。自由につけてください。
例えば、
などです。
3. Gateway EUI
3 つ目の Gateway EUI は、このゲートウェイが LoRaWAN という世界において、一意に特定するために付与されている ID です。ゲートウェイメーカーが付与している ID であり、自分で自由につけることはできません。
よって、ここの値は、実際にお手元にあるゲートウェイ機器の情報を登録する必要があります。具体的には、16 進コードになります。
4. ゲートウェイ装置側で Gateway EUI を確認する
ゲートウェイ装置のパッケージのどこか、あるいは本体の管理画面にアクセスすることで、Gateway EUI が分かります。
当社も販売している Dragino 社製の場合はどうでしょうか?
ブラウザで管理画面にアクセスし、LoRaWAN タブを開きます。
すると、“General Settings"の 2 つ目の項目に"Gateway ID"なるものが見つかります。 デフォルトで、16 進列が入っています。
これが、実は、TTS CE 上でのゲートウェイ追加の際に登録する"Geteway EUI"なのです。
データ項目名が重複し、それぞれ違う意味で使われています。知っていればなんてことないのですが、混乱を招く要因になっていると思われます。
マニュアルを確認しながら操作すれば問題ありませんが、見落としてしまうかもしれません。
この設定を誤ると、つながるはずのゲートウェイがつながらないことがあります。
ぜひ気をつけてください。