農業への挑戦
今月号(2021年12月号)のトラ技を眺めていると,農業にテクノロジーを活用する記事が記載されていました.私の周辺には,トラ技の想定読者層よりはソフトウェア寄りの技術者が多いのですが,農業に関心を持つ人は少なくないように思います.何故でしょうね…
私自身も「農業やってみたい」くらいの,ゆるい願望はあるのですが,そもそも何から始めたら良いのかわからないし,過去を振り返っても,せいぜい小学校で体験授業があったくらいで,まともに農作物を育てた経験はありません.しかし何もせずに時間が過ぎていくのも惜しい,まずは隗より始めよということで,プランターの家庭菜園からやってみることにしました.
ただ,IoTを謳う仕事についていながらIoTを担がないわけにはいかないでしょう.順序が逆な気もしますが,本末転倒上等ということで,今回はまずセンサデバイスの検討から始めます.
乏しい知識でも,温湿度や日照が植物の成長に影響するというくらいは想像できます.また,どのくらいの頻度で水をやればいいのかというのも可視化できたら良さそうです.今回は,とりあえず定番の温湿度センサであるDHT22(amazon)と,これは始めて使うのですが土壌湿度計(amazon)を使ってみることにしました.センサの接続先デバイスは,これも定番ですがwifiが使えるesp32(秋月電子)を使います.実際に使う時には,適当な防水ケースに入れたり,熱収縮チューブを使ってケーブルを保護した方が良さそうです.
データをどこで蓄積するかは多少考えるところで,クラウドサービスを利用する場合,基本的にストレージに対して課金され,ランニングコストが発生しますが,できればそれは避けたい…ということで,今回はローカルの適当なサーバにデータベースを作って,そこで永続化しつつ,直近のデータはtago.ioで可視化する構成としました.各種センサで計測した値が育成に与える影響は,おいおい分析すれば良いことにします.
ということで,お膳立てはできました.まだ,何を育てるのか決めていませんが. 次回に続く…のか?