徒然なる日記:母語の獲得とPay it forward
当社は、大きな括りで言えば情報技術(ICT)を活用したビジネスで生業を立てております。 よって、いわゆる「プログラミング言語」を扱うわけですが、そうだとしても自然言語である母語を操りながら仕事をしているわけです。
今回は、この「母語の活用」という観点で、日々の活動について触れてみたいと思います。
と、偉そうな出だしですが、当の本人も、いまだに母語をより深く正しく活用できていない身であります。 いつになったら、日本語が堪能になれるのだろうかと、日々精進です。
1. 母語獲得の難しさ
我が子の成長過程・学習過程を観察し改めてわかったのですが、日常で母語を使えていても、正しく I/O(読み書き、聞き話す)できていないことの方が多いようです。中学生くらいになると、その母語の獲得具合が、テストの成績にあらわれてくるようにも感じます。 それだけ、母語を使って物事を理解・表現することは、非常に難しいことなのだと改めて感じさせられます。
2. 自身の振り返り
今から考えれば、社会人スタート時点では、自身があまりにも未熟だったと分かります。
端くれとはいえ、情報技術関連の研究者として社会人をスタートさせた我が人生。 今考えれば、多くの先輩方や関係する方々から、貴重な時間を頂戴し、手取り足取りご指導をいただきました。 当時作ったパワポ資料なんて、見れたものではないはずです。
研究というものなので、まずは関連動向(取り巻く社会、技術などなど)をサーベイして、課題を設定し、自分は何を作り・実証し、それがどんな価値を提示できるか?そんなことを、母語を使って資料化し、説明するわけです。
母語だけでなく研究技術すらひよっこであり、それはそれはひどいアウトプットだったと思います。
しかし、面白いもので、そんなことを何度も何度も何度も何度も繰り返すと、多少はまともな資料が作れて、人様にご理解をいただけるものを作ることができるようになるわけです。まさに、ご指導の賜物です。
と感じる当社メンバが複数いるわけです。(同じ経歴だったりするので)
3. 小さな会社の人財育成
ご承知のとおり、当社は非常に小さな会社です。残念ながら General 状態の新卒学生を採用する余裕はありません。 が、幸いにも、インターン生の受け入れ、とある若手メンバの受け入れという機会を頂戴するときがあります。
彼らは、上述のようなトレーニングを受けていない状態です。調べたこと・自分の考えを整理して資料化することが容易ではないです。
これは当たり前だと思っています。
なので、我々としてできること、それは諸先輩からご指導いただいたことを踏まえて、同じようにアドバイスをすることです。
やれることは、せいぜいその程度なのです。
4. Pay it forward
映画「シックス・センス」で有名なオスメント氏が主役を務める映画「Pay it forward」をご覧になった方も多いと思います。
weblio 辞書によれば、「Pay it forward」とは、
ということだそうです。まさに、映画「Pay it forward」が描く姿です。
我々も、諸先輩方からのご指導に感謝するとともに、Pay it forward が如く、次の世代につなげていけたらと思っています。
5. 最後に
この 次の世代につなぐ活動 を、もう少し形を変えて実現できたら良いなぁと、現在企画していることがあります。 まだまだ生煮え状態ですので、そのときが来ましたら、このTechblog(けど、ネタは Tech じゃない)にてお知らせしたいと思っています。
コロナ禍がまだまだ続き、2021 年もあと 4 ヶ月。そして、2021 年度としてもあと半分。 非常に事業環境が厳しいですが、引き続き、日々精進をしていきたいと思っております。