2023年度、そして2024年度
年々、歳を重ねるごとに、時間の流れが早くなっていきます。
本日は、2023 年度最終日です。無事に 7 期を終え、新しく 8 期を迎えることができます。 ひとえに、社員、パートナー、お客様、関係者の皆様によるご支援によるところであり、感謝しかありません。
本当にありがとうございます
世の中を見渡すと、すぐには解決できないさまざまな問題が浮き彫りになっています。
止めることのできない地球環境破壊、自然災害の甚大化、東西イデオロギーによる歪み、貧富の差のさらなる拡大、機能しない民主主義や破滅しつつある資本主義・・・
また、情報技術の世界では、GPT-4 や Claude3 をはじめとした 生成 AI の話で持ちきりです。 技術の進歩もまた、日々早くなっているようにも感じます。
と、ここまで、1 年前の書き込みと、ほぼ同じです…
2023 年度の事業運営は、ウスバカゲロウが如く、低空飛行状態が続きました。あらためて商売が下手くそと実感した年度でした。
そんな中、少しだけ気持ちが救われた出来事がありました。
子供の進学に伴い、(致し方ない理由で)印鑑を作ることになりました。通常、在庫がない苗字なので、注文して掘ってもらう必要があります。
オフィス近くに古い印鑑屋さんがあるので、折角なのでその店舗へ注文しに伺いました。
入りづらい店舗の中へ恐る恐る入ると、少し時間が経った後、店の奥からご主人が登場。
なんとなく、期待を裏切らない風貌。職人気質で、口数も少ない。
アイスブレイクなんてのは辞書になさそうなので、早速事情を話して注文したい旨を伝えていました。その会話の中で、(時代錯誤もいいところですが)私が昔から象牙で作ることに憧れていることを話したり、展示しているさまざまな材料について聞いてみたりしました。今回も、それなりの材料で印鑑を作った方がいいのかなぁと思って、それとなく聞いてみました。
すると、ご主人から、らしからぬ(とはいえある程度予想されていた)回答が…
職人気質のご主人は、商売抜きで本音をアドバイスしてくれました。
商売ですからね。フツーの感覚なら、単価とか利益が高い商品を薦めるのだと思います。が、そこは流石の職人気質?!クライアントの現状において、(商売抜きで)不要なものは不要と言いきれるその感性に、親近感が湧きました。
そうです、何を隠そう、当社も同じようなことをクライアントにしている時があります。そんなことしたら、折角の引き合いが勿体無いのです。
が、我々も、頑固で譲れない部分であり、まぁ、こういうやり方もあるのかなぁと、このご主人から感じることができました。
ということで、これからも、自分達のもつ技術・技能を活用しながら、地域をはじめとしたコミュニティ、お客様、世の中の役に立てるような存在であり続けたいと考えています。
引き続き、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
・・・そのご主人が彫った印影の一部を添えて